医師が考える【急な腹痛のよくある原因】をランキングにしました。原因を知ることで、正しい対処法が分かります。ただし、このランキングは急な腹痛が対象で、慢性的な腹痛は対象にしていません。痛みが強い場合は自己判断せず、すぐに医療機関を受診してください。
第1位「胃腸炎」は、ウイルスや細菌によって胃腸が炎症を起こす病気です。腹痛の他、下痢、嘔吐などを伴います。脂肪分が多い食べ物、刺激物を避け、消化の良い食事を摂りましょう。脱水症状にならないよう、水分はこまめに補給してください。
第2位「非特異的腹痛」は、検査しても原因が分からない腹痛のことです。若い人に多いのが特徴です。大抵は2、3日で自然に治ります。3日以上治らなければ、他の病気が隠れているかもしれないので病院を受診しましょう。
第3位「急性虫垂炎」いわゆる盲腸です。みぞおちの鈍い痛みから始まり、徐々に痛みが右下に移動します。腹膜炎になると危険です。急性虫垂炎は入院や手術が必要なので、早めに病院へ行きましょう。
第4位「尿管結石」は尿管に結石がつまる病気です。30~50代の男性に多くみられます。下腹部や腰の痛みが特徴です。時に激痛や血尿を伴いますが、命に係わる病気ではありません。水分をよく摂り、結石を尿で流せば痛みはなくなります。
第5位「急性胆嚢炎」は、胆石が原因で胆のうが炎症を起こす病気です。50~60代のやや肥満傾向のある女性、経産婦に多くみられます。右のあばらの奥、みぞおち、背中などが痛みます。発熱や黄疸が出ることもあります。危険な腹痛なので、すぐに医療機関を受診してください。